富士山を“車で”ぐるり一周ボランティア「裏UTMF/STY(2016)」してきました!
“ランナーを裏からささえる現場を体験してみたい”
こんにちは、フイナム ランニング クラブ♡(以下HRC♡)の水越です。
ここ1年、トレイルランニングにハマってそこそこたくさんのレースに出てきましたが、いつもサポートしてくれるボランティアの方々には心から感謝ばかりです。
「何かのタイミングで自分もボランティアやってみたいな〜」って思っていたところ、
某トレラン系アパレルブランドのディレクターさんにお声がけいただき、そのブランド中心に担当するエイドのボランティアに参加させていただくことになりました。
舞台は国内最高峰のトレランレース『UTMF/STY』
www.ultratrailmtfuji.com
と言っても先日の榎本部長のレポートにもあるように、UTMFは距離短縮、STYは途中中止となり、僕らが待機する予定だった<A8:二十曲峠>(UTMF:142km地点/STY:46km地点)のエイドはランナーが来ることは無くなり、ボランティアは幻となりました。
youtu.be
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この鏑木さんの挨拶が切なかった...
慰める親友のセバスチャンにもグッときます。
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さて、ぼくらボランティアの旅路を少し振り返ります。
当初、金曜日の夜に現地入りする予定でしたが、UTMFの距離短縮に伴い、STYにあわせて土曜日の15:00入りに変更に。
同じボランティアに参加予定だったHRC♡仲間“世界の杉山さん”が車を出してくれて、さらに某トレランSHOPが担当するエイドのボランティアに申し込んでいたものの、そこのエイドも活動中止になり未練たっぷりだった“モロクマちゃん”を誘い、3人でいざ富士山へ!
まずはSTY出場の榎本部長のスタートを見送ろうと、STYスタート地点<A5:富士山こどもの国>へ。
向かうに連れ雨がポツポツと降り始め、到着する頃にはさらに雨脚は強くなり、カミナリも鳴り響くあり様。
会場では雨が水たまりのレベルを越して川を作る状況。
「これホントにやるのか?」
そう思っているところ、「時間通りにスタートします」のアナウンスが…
とにかく定刻12:00にレースはスタート。
フォトクリ田屋さん(右)と、前日のUTMFにも出走された下山さん(左)!
下山さんはFieldsが主催するトレイルランニングのレース写真も撮影する、“フォトグラファー兼ウルトラトレイルランナー”です。
それにしても凄い雨だ・・。
スタートを無事に見送り、時間つぶしがてら逆回りで本大会の拠点<河口湖:大池公園>へ。
出展ブース覗いたり、憧れのゴール地点で写真撮ったりなんかして、いざ<二十曲峠>へ。
ところが向かっている間にも雨は弱まるどころかむしろ勢いを増し、この中を走っているランナーの心配が募るばかり。
FacebookやTwitterを駆使しながらメディア情報を追いかけ、状況を逐一確認。
目的地の<二十曲峠>エイドに着く手前の段階で、全ランナーが一時中断させられていることが判明。
その頃の状況がコチラ
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こりゃあどう考えても続行不可能ですね...
そしてエイドに着いた瞬間に、大会が中止になったことが告げられました。
僕らのUTMF/STYボランティアはここで幻と終わったのです。
もやもやした気持ちはあるものの、自然が舞台のスポーツなので、こればかりはしょうがない。
とりあえず集合したボラメンバーで集合写真!
今回は一緒に働けませんでしたが、「ランナーをサポートしたい」という同じキモチで集まったメンバー。
またどこかであらためて集まれたらと思います。
そんなこんなで、ここからは<A6:太郎坊>のエイドで足留めとなった榎本部長の救出作戦に目的を変更!
タバコとビールが大好きな部長に一刻も早く味わっていただこうと、途中のコンビニでしっかり買い出しし、小一時間ほどかけて現場へ!
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無事に救出!
到着した頃は雨は小ぶりになり、奇跡的に虹も出現。
この時点では部長も運転して帰る予定だったのでノンアルコールビールを用意。
チップの回収に<河口湖:大池公園>へ戻り、幻のゴールシーンを!
しかし話しているうちにレースが中止になったことで翌日がまるっと空く事に気がついたみんな。
「せっかくだから、もう一泊していく?」
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ここから僕らの「UTMF/STY」は裏面へ突入。
ガストやコンビニでテイクアウトし、急遽取った素泊まりの民宿で打ち上げスタート!
いや〜、呑んだ呑んだ🍻
持ち込んだ酒が足りなくなり、宿の瓶ビールを追加するぐらいの勢いでした。
そして翌朝は当然の二日酔いガンガンながら「我々はランニングクラブだから」の部長のセリフに喚起して精進湖界隈を朝ラン。
皮肉にもこの日は快晴で、富士山がとてもきれいに見えました。
2日間かけて<こどもの国>→<河口湖>→<二十曲峠>→<太郎坊>→<河口湖>に渡る、車でまるっと富士山一周の旅「裏UTMF/STY」の旅はこれにて終了。
ボランティアが無くなってしまったのはもちろん残念だし、この大会のために何年もかけて走り込み、ポイントを貯め、さらに抽選に通ってあこがれの舞台に辿り着いたランナー。
その悔しい気持ちをご自身がトレイルランナーであることで、誰よりも苦しい決断を下した鏑木毅さん。運営委員会のみなさん。
様々な思いが交錯した今年の「UTMF/STY」
自分にとってもやはり憧れの舞台であることに変わりはなく、今年少しでもその裏側を垣間見たことで、その思いはより一層強いものになりました。
あと今回、ランナーである榎本さんやボランティアの杉山さん、モロクマちゃんと一緒に旅して思ったのは、仲間の存在はとても心強いということ。
一人で出場するのはストイックでもちろん良いことですが、「応援したいランナー」「待ってくれている仲間」ってほんとチカラになります。
というわけで来年誰が出るにせよ、応援ツアー的なものを組んで行きたいです!