ハセツネ2017走ってきました!!~諸隈ver.~

朝晩冷え込みますね。秋ですな。
秋といえば?
栗?お芋?柿?秋刀魚?(食べ物ばっかりかよ)
いや、アレですよね、アレ。

そう。大人の大運動会。
日本山岳耐久レース。通称、ハセツネ。
(開催日:2017年10月8日(日)9日(月))
レース詳細は、昨年の堤さんのレポートをどうぞ。
(距離:71.5km 累積標高4582m)
hrc.blog.houyhnhnm.jp


フイナムランニングクラブ♡からは、7名が出走しました!
僭越ながら、私諸隈がレポートさせていただきます!
(昨年のレポートにもありますが、昨年は、応援の立場でハセツネ会場にいました。トレランを始めて間もない頃だったので、もう何もかもが新鮮で、何もかもが輝いて見えて、みんなかっこいい!!絶対わたしもいつか走りたい!!と、思っていたのですが、そのいつかがこんなに早く訪れるなんて。ありがたや〜)

出走メンバーはこちら。
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左から、Tetsujin・長谷川パイセン、アイドル・おユイさん、そのお隣、万引きGメン堤さんは今年は応援にきてくださり、ピンクビブスの山本さん(後に神ヒロシとなる)、そして、爽やか爽やか爽やか麦倉さん、手前左が普通の女の子・諸隈(笑)、その隣右が濃い濃い濃い濃厚水越パイセン。

あれ?1人足りない。
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こちら開会式開始直前に登場の師匠・高橋さん。

レースは13時スタート。開会式は12時30分。

わたしは、8時19分新宿駅発、9時21分武蔵五日市駅着のホリデー快速あきがわで会場へ向かいました。
普段の休日でも新宿から乗って座れるか、座れないか、といった感じなので、確実に座れるように少し余裕を持って新宿駅に到着し、ホームで並びました。
結果、電車で座ることができて、ゆっくりできました。少しでも足を休めておきたいですからねぇ。

駅で、永田くんとタンタンと会って、駅近くのセブンで朝昼ご飯を購入し(わたしがセブンに行ったときはおにぎり等まだまだたくさんありました)、一緒に受付会場の武蔵五日市会館へ。
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この2人、同い年なんです。トレランやってる同世代の人って少ないから、すごくうれしい。2人に会えたお陰で緊張が少しほぐれました〜。(手前の超濃厚水越さんは一回りくらい違いますけども)

受付後、女子控え室のある武蔵五日市会館へ。わたしが着いた頃にはもうすでに人がいっぱい!なんとか隙間を見つけて、2人分くらいの場所を確保。レジャーシート持って行くべきだったな。わたしより少し遅く到着した人は、廊下で準備されてました。ザックに荷物を詰めて会場入りしてたのですが、水をハイドレーションに移したり、ちょこちょこご飯食べたりしてるうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。12時過ぎくらいに外にでて、みんなと合流し、写真撮ったり。たくさんの知り合いに会えるのもビッグレースならでわですよね。色んな人に会えて、いっぱい元気もらえました!

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photo by masato
今年の選手宣誓は、前年度優勝の川崎さん。(後ろ姿ですみません。いや、でもこの後ろ姿からでも気迫とかっこよさが伝わってくる)
出身地が同じ長崎なので、他のトップトレイルランナーの誰よりも思い入れが強いです!(2年連続の入賞おめでとうございます!!長崎の誇りだ〜)

そして、いざ、スタート!
武蔵五日市中学校のゲートをくぐり、両端が応援の人で埋め尽くされた道を走り出したときの、あの気持ちの高揚感は今まで出てきたどのレースより強かったです。送り出されるってサイコー!!

舗装路をしばらく走ると、登山道入り口でできる、ハセツネ名物の渋滞が。この渋滞にストレスを感じる人も多いみたいですけど、わたしは、これがハセツネの渋滞かぁ、と少し感動。この渋滞、わたしレベルの走力だと、第一関門・浅間峠まで続くのですが、今回、渋滞ストレス回避のために、山本さんに「浅間峠までは一緒に走りましょう〜」とお願いしました。止まってはおしゃべり、だらだら登りながらもおしゃべり。アイドルおユイさんが前を走ってたので、「ゆいさんのパンツ透けてますよね〜」とかそんなくだらない話をしながら、流れに身を任せて第一関門の浅間峠へ。

第一関門に着いてからヘッデン(頭につける電気)をつけようと思っていたのですが、想像以上に渋滞がすごくて、思うように進めず、関門より手前でヘッデンを点灯することに。
ここで事件発生。
メインのヘッデンの接触が悪い!操作ミス?電池?なぜ?と思いながら、予備のヘッデンも取り出しつつ走り、関門到着。

ヘッデンの電池を替えたり、ボタンピコピコ押したりするけど、電気がつかない!
こりゃ断線だ。。。まだ18時過ぎだよ。泣

今回、Black Diamondのicon(500ルーメン)と、spot(300ルーメン)を持って走ったのですが、メインで使う予定のiconが早速つかなくなってしまいました。
iconに絶大な信頼を寄せていたので、もうパニック!!
まじかよ!!もうやめたいぃぃぃぃ帰りたいぃぃぃぃいい、と言いたくなるところですが、人生でこんなポジティブになったことないってくらいポジティブモードで、
制限時間めっちゃあるし(ハセツネはスタートからゴールまで24時間)、電池きれたら、寝て、明るくなって走り出しても全然いける、行けるとこまで行こー!!!おー!!!!と気持ちを切り替え、いざ、行かん!!
(spotの電池は単4を3本で軽いので、エマージェンシーキットの中にさらに予備の電池をいれておいたのにも救われました)

というきに、
アイドルおユイさんから「水が無くなったのでDNFします」と、連絡が。
おユイさんと合流。聞いてみると、水が残り500mlくらい、とのこと。
ポジティブモード全開の諸隈は「500あるじゃないっすか!てかレッドブル300mlもあるし!液体的にそんだけあればいけますよ!!陽も落ちて涼しくなるし!てか歩いてもいいわけだし!!歩けば水もいらないっしよ!!」と、説得。

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説得の様子。photo by 浅間で仲良くなった人

そして説得するだけ説得し、「じゃ!!わたしはいきまーす!!」と、おユイさんと山本さんを置いて、走り出しました!笑

そして第一関門出ると、逆走してくる人がちらほら。行くも地獄、引き戻すも地獄、トレランレースあるあるの、DNFしたくても、自力でどこかまで歩かなきゃいけないやつ。その逆走の流れの中に、あれ?ん?見覚えのあるTシャツ?????長谷川パイセンやないかーーーい。
どうしたんですか?って聞くと、言葉にならない声で「こけて、走れない泣泣泣」と涙を流すパイセン。Oh!Noooooo!「パイセンの分までがんばります!」とやりとりをしてると、おユイさん山本さんが追いついてきた。するとおユイ氏「わたしもDNFしようと思ったんですけどぉ〜やっぱりがんばることにしましたぁ~パイセンも一緒に歩きましょう〜〜〜」と。ここでチーム・神ヒロシ誕生!
そんなやりとりを横目に「じゃ!わたしはいきます!」と、諸隈(笑)呆気なかったとか言われるけど、言い訳させてください!!シングルトラックで人がどんどん来るんだもん!!
わたしだってみんなとワイワイしたかった。そりゃ人と走るほうが心強いし、楽しい。どんなにつらくてもやめたくなっても誰かと一緒なら頑張れる。それは7月のONTAKE100kで経験済み。人の力ってすごいっていうのはそのとき十分に感じました、だから今回は自分がどれだけ頑張れるのかってのを知りたかったんです。

ここから、諸隈の一人旅のはじまり。

正直、1人になってからのことはほとんど覚えてないんですよねぇ。
でも、これだけははっきり言えます。 きつい記憶が全くない!!!
ずっと流れに身を任せて走ってました。
ついていけなくなって、集団から抜けることはなかったし、むしろもうちょっと、いける、と思って前に出ることもしばしば。

コース上で覚えてるのは、①第2関門の月夜見と、②日の出山での夜景③日が昇ってきてヘッデンを消したとき、の3ヶ所ですかね。

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月夜見 photo by masato
①月夜見は写真や映像でよく見る場面。あの煌々と光る電気の下で、ブルーシートで身を休めたり、水の補給をする姿がもうかっこよくてかっこよくてかっこよくて、わたしの中でTHE・ハセツネ、って場面なんですけど、そこに今自分がいるなんてーーー!!!って1人興奮してました。

②、③なぜ、日の出山、ヘッデンを消したときなのか、というと、わたしが今回ハセツネを走るにあたって目標としてたことが2つあって、そのうちの1つが、暗いうちにゴールすること、だったんです。深い理由はないです!だって、ヘッデンつけてゴールゲートくぐるのってかっこいいじゃないですか!!かっこいい!!それだけ!!

最低でも日の出山では日の出じゃなくて、夜景を見るんダーーー!!と思いながら、後半の下りを走っていたので、日の出山で夜景が見えたときは思わず、声が出ちゃいました。
そこからは太陽との勝負!明るくならないでー!お願いだから明るくならないでー!と思いながら、時々上を見ながら、とにかく走る。日の出山過ぎてからの金比羅尾根がとにかく長い。一度走ったことがあったので、飽きるほど下りが長いっていうのは知っていたのですが、こんなに長かったっけ、っていうくらい長かった。結局太陽との勝負には負けてしまい、舗装路に出る少し手前でヘッデンを消すことに。ゴールしたとき、太陽はまだ地平線上に出ていなかったので、この勝負、引き分けってことでいいですかね。笑

ちなみに、目標の2つめは、最後の下り、金比羅尾根を気持ちよく走ること。後半、御岳山とかそのへん?からの走れるようになってからはとにかく走り続けました。女性には1人にも抜かれてないはず!人を抜くと、気分もあがるし、本当にとにかく楽しかった〜

頑張れた理由が3つあって、
ひとつめ
35km地点くらいの三頭山避難小屋のトイレに並んだのですが、そのとき、チーム神ヒロシの「現在31km地点」というメッセージを確認。「これ、トイレ待ちしてる間に抜かれたな」と思って、早く追いつかなきゃと、ひたすら前に前に進むことが出来ました!(実際抜かれてなかったんですけど)2300人も出走してる、とだけあって、少し止まるだけで、何人にも抜かれちゃいますからねぇ。

ふたつめ

今回出走してるフイナムメンバーは、みんな走力が確実にわたしより上。後ろにいる、麦倉さん、山本さん、おユイさん、長谷川パイセン、誰が覚醒しちゃった〜とか言って肩叩いてくるかわからない、頑張らねば〜〜〜と、みんなのおかげで頑張れました。

みっつめ
ストック!!!!登りを苦に感じなかったのはストックのおかげです〜
これのおかげで登りもサクサク登れたし、下りでヘッデンの光量が少し落ちてきて不安な足元も、ストックに頼ってガンガン攻めながら走れました。ナイトランの下りで、かなり頼りになるなぁと思ったのはわたしだけでしょうか?もっと練習して使用可能なレースではどんどん使っていきたいなぁと思いました(恥ずかしながら、ストック使ったの2回目笑)
そんなこんなで、よくキツイキツイと言われる、三頭山、御前山、大岳山、の登りも特になにも感じることなく進めました。

そして、16時間32分14秒でゴール!

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photo by masato 思ってたより早くきて、準備できておらず、ブレたとか。
目標15時間!あわよくば14時間代!と言ってたのがお恥ずかしいっす。

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photo by 榎本部長
1番お気に入りの写真。ゴール後、このパイプ椅子に座るのが夢でした!!!!!笑 写真ありがとうございます!!

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そしてこれもお気に入りの写真〜。いつも遊んでくれるおふたり。このふたりのおかげで、どんどん山が大好きになっていく〜。どんどん走るのが楽しくなっていく〜。(3人の視線の先になにがあるんだろう)

皆様のゴールシーンはこちら。
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桁違いの速さの師匠。52位ってどういうこっちゃ~。どこまでもついていきます!!(ついてくるなとか言われそう)

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濃くて見えにくいですが水越さん(いい加減怒られそう)とBEAMSの森本さん。
ヘッデンゴールうらやましいです。

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チーム神ヒロシ
1度はDNFを決めた2人を山本さんがひっぱって(ときにひっぱられた)ゴール。
華やかですな。かわゆし。うらやましい。

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やっぱり爽やか麦倉さん。一晩乗り越えたとは思えないほどの爽やかさですなぁ
朝ゴールにふさわしい笑顔。
初めてのロングレースおつかれさまでした。


~装備編~

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ジェルは1時間に1つとるようにして、
VESPA HYPERを第一関門、三頭山手前の33km地点、最後の大岳山手前50km地点で摂取。(毎日のランチ代より高いよ泣)

Red Bullは、月夜見(第2関門)でのご褒美、って考えていたけど、浅間(第1関門)で、早々と開けてしまいました。キャップ付きなので、こまめに好きな時に飲めるのがいいですよね。キャップ付きRed Bullは、売られているところが限られているので、レース前1週間くらいから、見つけたら買うように意識してます。レース中飲むと、すんごくおいしいんですよねぇ。

写真下段右から2つめのスポーツ羊羹は、Run Boys!Run Girls!のスースーさん激オシ商品。カカオ味で、封を破らなくても、袋をギュッと押すだけで中身がでてくるのです。井村屋の特許みたいです。なによりおいしい。箱買いしちゃった。

ブラックサンダーはわたしの必携品です。最近発売された、ブラックサンダーの大きいVer.のVOLTもかなりお気に入り。

その左は、母お手製干し梅。母が梅を漬けてて、その中で形がちょっと歪なものを、わたしが山行く用に、と干してくれたのです。めっちゃ酸っぱい。めっっっっっちゃ酸っぱい。気持ち的にお守りにもなる。

月夜見では、ジャガビーと、じゃんぼ蒸しケーキ、薄皮クリームパン2個、VESPA RECOVERY、ブラックサンダー、を。(食べすぎ説ありますね笑)

水は2.5ℓ持ちました。1.5ℓのハイドレーションにメダリストを溶かして、0.5ℓのフラスクに、凌駕スマッシュウォーター(これもスースーさん激オシ商品で、細胞の浸透圧意識して、細胞内の水分が外に出て行かないようにする仕組みでウォーターローディングができるらしい)を溶かして、あとの0.5ℓのフラスクにはお水をいれました。
レース1週間前に、第1関門(約22km地点)まで走って、その時に水を1ℓ消費したので、これより暑くなることはないだろうから2.5ℓでいける、と。(実際にはレースの日の方が暑かったけど…)
レース中に水の残量の心配にかられることはなかったです。月夜見では、1ℓお水、0.5ℓポカリを補給。

ウェアは、半袖短パン、気温が高かったので、アンダーウェアは着ませんでした。(アンダーウェア着ると、暑くて逆に汗かいて疲れちゃうんですよねぇ)ずっと動き続けていたのでシェルを着ることもなかったです。月夜見で休むときに、ウインドシェルを羽織ったくらいかな。

以上、装備編。

おまけ編。

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こんなタイムでしたが、なんと20代女子で6位になることができて、表彰台にのせていただけるという、とっても貴重な体験をさせてもらいました。
最後のロード出たところで、師匠高橋さんが待っててくれて、テンション上がって、ゴール手前で1人抜いてゴール。この1人が20代女子で、最後のこれがなかったら、入賞できてなかったです。最後の最後まで頑張れたのがめちゃくちゃうれしい。

初めてのハセツネ、長いナイトラン、1ヶ所のみの補給などなど、不安だらけだったけど、終わってみれば楽しくて楽しくて楽しくて、全部がとにかく楽しかった!!
来年はハセツネ同日開催のアイツ(32km×5周のアイツ)を狙ってるので、来年出るかは謎ですが、次出るときは、もっともっと頑張って、もっともっと満足できる結果が残せるように、ちゃんと練習したいと思います。(今回、なんだかんだ、階段トレーニングしたり、坂などで登りを同じペースで登り続けることを意識して走ったり、意外と頑張ってたかもしれない)
絶対にまた出たい!!!!!トレランのお祭りみたいでした。

やっぱり楽しんで走ることが1番だ、と教えてくれたハセツネ。走れてよかった!!これからもがんばるぞ。


おまけのおまけ。
ハセツネ前日、高校時代の友人の結婚式(in大阪)でした。容姿端麗、頭もいい、要領もものすごくいい、面白い、気配り上手、料理もできる、なんでもできる、そして、大学は違うけど、同じ専攻で、同じ職種で、いつもわたしに刺激をくれる、そんな友人の式は、わたしも頑張ろう!!っっていつものように思わせてくれました。実際には、二次会に出れない泣、みんなとUSJにもいけない泣、結婚もできない泣と、かなり後ろ髪引かれつつ大阪をたったのですが!!でも、聡美の結婚式だったから、ハセツネもこんなに頑張れたんだと思う!!ありがとう!!!!!
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こうして超幸せな3連休を終えたのでした。
楽しかった~楽しすぎた~みなさまありがとうございましたー!!

では。
最後まで読んでいただきありがとうございました!