ナイキ創業者の自伝『SHOE DOG』の刊行記念トークイベントが開催されます。

部長の榎本です。

この場を借りて告知をさせてください。

ナイキ創業者フィル・ナイトの自伝『SHOE DOG』の刊行を記念したトークイベントが開催されます。
(フィル・ナイト本人が来るわけではありません)

登壇者は、ヴィンテージナイキのコレクターとして世界的に有名なアクタガワタカトシさんと、ミタスニーカーズのクリエイティブディレクターの国井栄之さん。モデレーターは私榎本。

日時は11月28日(火)19時から。
場所はTSUTAYA TOKYO ROPPONGI。

申込方法など詳細は下記サイトにて。
top.tsite.jp

興味ある方はぜひご参加ください〜


ちなみに、イベントはさておき、この本めちゃくちゃ面白いですよ。

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ランナー的には、序文の中の次の一節がしびれます。

私は走ることが好きだが、馬鹿げているといえば、これほど馬鹿げたものはないだろう。ハードだし、苦痛やリスクを伴う。見返りは少ないし、何も保障されない。楕円形のトラックや誰もいない道路を走ったりしても、目的地は存在しない。少なくともその努力にきちんと報いるものはない。走る行為そのものがゴールであり、ゴールラインなどない。それを決めるのは自分自身だ。走る行為から得られる喜びや見返りは、すべて自分のなかに見出さなければならない。すべては自分の中でそれらをどう形作り、どう自らに納得させるか、なのだ。

フイナム ランニング クラブ♡ VOL.40 〜肌寒いくらいが心地いいから走っちゃうよスペシャル〜

どうも、こんにちわ、山本です。


あらやだ、もう11月なのか。どうりで寒いはずです。さてと、たまにはやります、グループラン。
詳細は下記。

___________________
フイナム ランニング クラブ♡ VOL.40
〜肌寒いくらいが心地いいから走っちゃうよスペシャル〜

日時:11月9日(木)19時30分集合

集合場所:RUNBASE|adidas RUNNING
http://adidas.jp/running/runbase/
※シューズ、ウェアともに一式レンタルも可能です(有料)。

詳細皇居周辺を約10キロほど走ってフーターズで一杯というゴールデンコース。
※基本、雨天決行。大雨の場合はフーターズのみ決行。
___________________


参加希望の方は当日の14時頃までにフイナム ランニング クラブ♡のFacebookのグループページの該当するスレッドにご連絡ください。


ぼくのFacebookに友達リクエストしていただいてからのやりとりでも構いません。

https://www.facebook.com/hyamamoto1978

Facebookのグループページでは、不定期のグループラン情報の告知や参加の有無、メンバーの大会参戦事情など、さまざまな情報をメンバー同士で発信、共有しています。ご自由に参加できますので、気になる方はぜひ。

https://www.facebook.com/groups/724314124329519/


なお、フイナム ランニング クラブ♡はどなたでも参加可能です!!
お気軽に問合せください!!

なんなら当日、集合場所でお声がけいただいてもかまいません!


というわけで
サクッと走ってドップリ飲んで
待ちに待ったランニングシーズンの到来を
みんなで堪能しちゃいましょう!



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写真は今年のハセツネのスタート前のクマちゃんと、なぜか背後でマジ顔をしている水越さん。

ちなみに今回は、長崎に旅立つクマちゃんのお別れパーチーも兼ねて行います。みなさまハンカチの準備をお忘れなく!

ハセツネの応援に行ってきました。

Hi there!!
クエン酸ちゃんととってますか?
部長の榎本です。

東京西部の奥多摩山域71.5キロを駆け抜ける日本山岳耐久レース(24時間以内)長谷川恒男CUP」、通称ハセツネ
自分は昨年、ランナーとして参加しました。
が、今年は出場を見送りました。
なぜなら、昨年の体験が あ ま り に も 強 烈 過 ぎ た か ら !!!!

レース中に胃腸をやられ強烈な睡魔に襲われ、満身創痍でゴールまでたどりついた昨年のハセツネ。
こんな思いをするのは懲り懲り。もう二度と出るもんか。
そう固く決意させるほど、ぼくにとってツラい体験でした。
そしてそのトラウマは1年経っても癒えることがなかったです。ふう〜。

・・・ただですね。18時間以上かけてゴールまでたどりついたとき、フィニッシュゲートの先で仲間が待っていてくれたことが本当にうれしくて。
次のハセツネはランナーではなく応援として関わろう。
そしてみんなをゴールで待ち受けよう。
そう考えて、今年それを実践しました。

以下、ハセツネ当日のぼくの動きを、時系列で振り返ります。

10/8(日)
■10:26 武蔵五日市駅
スタートは10月8日日曜日。
会場へのアクセスは電車を利用。
9:08 中央線 新宿発 青梅行き
10:07 五日市線 拝島発 武蔵五日市行き
10:26 武蔵五日市駅

拝島発-武蔵五日市行きの電車はさながら“ハセツネ列車”。トレランウェアに身を包んだ猛者たちで車内はごった返していました。特に待ち合わせるでもなく、ここでフイナム ランニング クラブ♡のメンバー数名とバッタリ。

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終点の武蔵五日市駅で下車し、駅の近くのセブンイレブンで食料や飲み物を調達してから、会場へ向かいます。

■11:00 五日市中学校着
駅からは徒歩でスタート会場の五日市中学校へ。10分ほどで到着。

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自分はランナーとして出るわけではないけど、このゲートを見るとやっぱり滾りますね。

スタート時間は13:00。その2時間前にはすでにほとんどのメンバーが会場入りし、着替えたり荷物をパッキングしたり、レースに向けて準備中。応援の自分は特にやることがないので、会場をうろうろしていると、たくさんの知り合いに遭遇。これはビッグレースならではですね。久しぶりに会う人も少なくなかったです。

出展者のブースを眺めたり、メンバーの集合写真を撮ったりしているうちに、スタート時間が迫っていきます。

今年、フイナム ランニング クラブ♡からは総勢7名がランナーとして出場。
これだけたくさんいると応援しがいがあるというものです。

■12:30 五日市中学校を出発、応援ポイントへ
現地に着いてからの動きは特に決めていなかったけれど、取材で来ていたTrailRunner.jp高橋パイセンが入山峠(スタートから7km地点あたり)でランナーの撮影をするいうことで、いっしょに応援に来ていたGメン堤さんとともに、便乗させてもらうことに。
みんなのスタートを見届けたいという気持ちもあったけど、トレイルで応援したほうが選手を間近に見られていいかなあ、と。

12:30頃に五日市中学校を出て、13:00過ぎに入山峠到着。高橋パイセンと堤さんといっしょに、山のなかでランナーの到着を待ちます。

高橋パイセンのテストシュートに応じる堤さん。美しい躍動感♡

■13:00〜15:30 入山峠で応援
高橋パイセンの撮影の邪魔にならないよう、ぼくと堤さんは入山峠からすこしトレイルを走り進め、ランナーを待っていると、13:40くらいにトップ集団がやってきた!

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トップランナーたちは登りを颯爽と走っていた。さすがっす。写真は2014年に続いて二度目の優勝を果たした上田瑠偉選手。

そしてしばらくするとフイナム ランニング クラブ♡のメンバーたちも続々と到着。

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まだまだみんな元気そう。
がんばれ〜〜!!

結局この入山峠には2時間半ほど滞在したけれど、感覚的にはあっという間。
応援、たのしい!

ちなみにこの入山峠、一般的にはアクセス困難。ハセツネの応援ポイントでもっともメジャーなのは、スタートから22.7km地点、第1関門の浅間峠。バスを利用してアクセスするのが一般的です。

■15:30〜17:00 コースを逆走して下山
みんなが楽しそうに走っているのを見ていたら、自分も走りたいという気持ちがむくむくと。

というわけで、ほぼすべてのランナーが通過したことを確認した後、堤さんといっしょにスタート地点へ走って戻ることに。
すこし進んだあたりでスイーパーに遭遇しつつ、入山峠から五日市中学校へ向けてハセツネコースを逆走。下り基調で気持ちE〜!

いったん五日市中学校に戻ってから、ぼくは秋川の銭湯へ、堤さんは所用のため昭島のアウトドアビレッジへ。

電車で行くことも考えたけど、Google Mapsで確認したところ、五日市中学校から秋川まで6km、昭島まで13km。この数字を見て「なーんだ、走っても全然行ける距離じゃん」と思ってしまうのは、ランナーあるあるかと。
せっかくだから走っちゃう?というわけで、秋川&昭島を目指してロードランスタート!

五日市中学校から40分ほどで秋川駅に到着。入山峠から秋川駅まで、トレイルを5kmほど、ロードを9kmほど。

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応援とは言え、トータル14kmほど走れて、満足満足。

堤さんとはここでお別れ。さらに昭島へと向かって走っていきました。

■17:00〜22:00 秋川の銭湯でリフレッシュ
秋川駅で堤さんと別れてからはソロ行動。
ひとまず、駅から徒歩10分ほどのところにある「阿伎留の四季(あきるのとき)」という銭湯へ。
応援は深夜〜翌朝まで及ぶことは確実。なので、いったん風呂に入り、仮眠をとって、英気を養っておこうと。

ゆったりと湯船に浸かり、
「いまごろみんな真っ暗な山ん中を走ってるんだろうな〜」
などと思いを馳せつつ、風呂を出てからは館内の食事処で唐揚げをつまみながら瓶ビールを2本ほど開けて(ランナーのみなさんさーせん!)、1時間ほどマッサージを受け(ほんとさーせん!)、すっかり気持ちよくなったところで休憩室で1時間ほど仮眠。結局ここに4〜5時間ほどいたのかな。おかげで完全にリフレッシュできた。なんだかんだで1万円近く散財したけどw

ちなみに、トップ選手は7時間台でゴールするので、そのゴールシーンを見ようと思うと20時にはフィニッシュゲート付近にいなければならない。見たい気持ちは当然あったけど、ぼくは今回すべてのフイナム ランニング クラブ♡のメンバーのゴールを見届けることを優先したので、トップ選手のゴールを見るのは泣く泣くあきらめました。

■22:00 再び五日市中学校へ
メンバー最速の猛者Tomohikoの目標はサブ10(10時間切り)。順調にいけば22時半〜23時にはゴール予定。それに間に合うように、秋川駅から電車で武蔵五日市駅に向かい、22時過ぎに再び五日市中学校へ。フィニッシュゲートの後ろで猛者Tomohikoの帰りを待ちました。

■23:26 猛者Tomohikoフィニッシュ!
いまかいまかと猛者Tomohikoの帰りを待っていたものの、サブ10達成となる23:00までには現れず、、フィニッシュゲートをくぐったのは23時26分。タイムは10時間26分!

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残念ながらサブ10達成とはなりませんでしたが、それでも異次元すぎる速さです。

10/9(月・祝)
■0:30〜 秋川のガストでプチ打ち上げ
日付変わって10月9日月曜日。
次にフィニッシュゲートをくぐるのはMasatoで、到着は深夜3時過ぎになりそうだと推測。
だいぶ時間があくので、ぼくとTrailRunner.jp高橋パイセンと猛者Tomohikoの3人で食事に出かけようということに。高橋パイセンのクルマで「ガスト 五日市山田店」へ行き、ビールとツマミでプチ打ち上げ(パイセンはドライバーなのでもちろんノンアルコールで♡)
こんな時間で開いていて、ビールが飲める店って、他にないんですよね。ファミレス万歳♡

■3:00〜8:00 フイナムメンバー、続々とフィニッシュ!
ガストでのプチ打ち上げを終え、深夜3時過ぎに再び五日市中学校へ。

ここから先はゴールラッシュ!! 1時間半〜2時間おきくらいに、フイナム ランニング クラブ♡のメンバーのみんなが続々とフィニッシュゲートをくぐっていきました。
ぼくはゲート裏で待ち構え、みんなのゴールを迎えつつ、写真をパチリ。

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最後のランナー麦ちゃんがフィニッシュゲートをくぐったのは朝8時過ぎ。スタートから19時間以上が経過していました。
それにしても、ゴールシーンっていいものですねえ。どんなレースでもそれは言えることだけど、ハセツネのゴールはやっぱり格別。みんないい表情してるわ。

タイムに差はあれど、7人出場して全員完走したのは本当にすごいこと(※今年の完走率は74.1%)。
みなさんお疲れ様でした!

■11:00〜13:00 秋川のジョナサンで打ち上げ!
全員が完走後、身支度を整え、表彰式に出席(諸隈選手が年代別6位入賞!!)した後、タクシーを拾って「ジョナサン 秋川店」へ。みんなの完走を祝してビールで乾杯! ファミレス万歳♡

打ち上げ終了後、解散し、一部のメンバーは新宿へ。フイナム ランニング クラブ♡のメンバーでありフォトグラファーの小池彩子さんの写真展を訪れました。小池さんがキューバで撮影した写真はどれも素敵で、力強く、生命力にあふれていました。
fotopus.com
(※写真展は終了してますが一応リンク貼っておきます)

こうして長い長〜い一日が終了。結局、家に着いたのは16時くらいだったかな。前日の午前中に家を出てからなんだかんだで30時間ほど経過。あまりにも疲弊していたので帰宅後即爆睡。14キロ程度しか走っていない(そのうえ風呂&ビール&仮眠あり)自分がこれなのだから、不眠不休で山の中を71.5キロ走り続けたみんなの疲労具合は推して知るべし、です。

■最後に雑感を
・応援、めっちゃたのしい!
いやはや、応援がこんなにたのしいとは。特に、全ランナーを見届けた入山峠では、みんな活き活きとして楽しそうで、声をかけると元気に応えてくれる人ばかりで、応援にも熱が入りました。
ハセツネは、フイナム ランニング クラブ♡のメンバーも含め、知り合いがたくさん出ているビッグレースだからこそ、かもしれないけど、スタートからゴール、そして打ち上げまで、終始たのしい時間を過ごせた。もちろん主役はランナーだけど、それに勝るとも劣らないよろこびと感動が応援にもあるなあと。

・ハセツネ、また出たくなってきた(かも)!
もう二度と出るもんかと思っていたハセツネ。みんなの走りを見ていたら、また出てもいいかもって気持ちになってきた。再来年あたりに出ちゃうかも♡

以上、特に面白ポイントもオチもありませんが、応援目線のハセツネレポートでした。
来年以降、応援に行く人の参考になれば幸いです。

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★関連リンク
hrc.blog.houyhnhnm.jp

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runnerspulse.jp

ハセツネ2017走ってきました!!~諸隈ver.~

朝晩冷え込みますね。秋ですな。
秋といえば?
栗?お芋?柿?秋刀魚?(食べ物ばっかりかよ)
いや、アレですよね、アレ。

そう。大人の大運動会。
日本山岳耐久レース。通称、ハセツネ。
(開催日:2017年10月8日(日)9日(月))
レース詳細は、昨年の堤さんのレポートをどうぞ。
(距離:71.5km 累積標高4582m)
hrc.blog.houyhnhnm.jp


フイナムランニングクラブ♡からは、7名が出走しました!
僭越ながら、私諸隈がレポートさせていただきます!
(昨年のレポートにもありますが、昨年は、応援の立場でハセツネ会場にいました。トレランを始めて間もない頃だったので、もう何もかもが新鮮で、何もかもが輝いて見えて、みんなかっこいい!!絶対わたしもいつか走りたい!!と、思っていたのですが、そのいつかがこんなに早く訪れるなんて。ありがたや〜)

出走メンバーはこちら。
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左から、Tetsujin・長谷川パイセン、アイドル・おユイさん、そのお隣、万引きGメン堤さんは今年は応援にきてくださり、ピンクビブスの山本さん(後に神ヒロシとなる)、そして、爽やか爽やか爽やか麦倉さん、手前左が普通の女の子・諸隈(笑)、その隣右が濃い濃い濃い濃厚水越パイセン。

あれ?1人足りない。
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こちら開会式開始直前に登場の師匠・高橋さん。

レースは13時スタート。開会式は12時30分。

わたしは、8時19分新宿駅発、9時21分武蔵五日市駅着のホリデー快速あきがわで会場へ向かいました。
普段の休日でも新宿から乗って座れるか、座れないか、といった感じなので、確実に座れるように少し余裕を持って新宿駅に到着し、ホームで並びました。
結果、電車で座ることができて、ゆっくりできました。少しでも足を休めておきたいですからねぇ。

駅で、永田くんとタンタンと会って、駅近くのセブンで朝昼ご飯を購入し(わたしがセブンに行ったときはおにぎり等まだまだたくさんありました)、一緒に受付会場の武蔵五日市会館へ。
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この2人、同い年なんです。トレランやってる同世代の人って少ないから、すごくうれしい。2人に会えたお陰で緊張が少しほぐれました〜。(手前の超濃厚水越さんは一回りくらい違いますけども)

受付後、女子控え室のある武蔵五日市会館へ。わたしが着いた頃にはもうすでに人がいっぱい!なんとか隙間を見つけて、2人分くらいの場所を確保。レジャーシート持って行くべきだったな。わたしより少し遅く到着した人は、廊下で準備されてました。ザックに荷物を詰めて会場入りしてたのですが、水をハイドレーションに移したり、ちょこちょこご飯食べたりしてるうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。12時過ぎくらいに外にでて、みんなと合流し、写真撮ったり。たくさんの知り合いに会えるのもビッグレースならでわですよね。色んな人に会えて、いっぱい元気もらえました!

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photo by masato
今年の選手宣誓は、前年度優勝の川崎さん。(後ろ姿ですみません。いや、でもこの後ろ姿からでも気迫とかっこよさが伝わってくる)
出身地が同じ長崎なので、他のトップトレイルランナーの誰よりも思い入れが強いです!(2年連続の入賞おめでとうございます!!長崎の誇りだ〜)

そして、いざ、スタート!
武蔵五日市中学校のゲートをくぐり、両端が応援の人で埋め尽くされた道を走り出したときの、あの気持ちの高揚感は今まで出てきたどのレースより強かったです。送り出されるってサイコー!!

舗装路をしばらく走ると、登山道入り口でできる、ハセツネ名物の渋滞が。この渋滞にストレスを感じる人も多いみたいですけど、わたしは、これがハセツネの渋滞かぁ、と少し感動。この渋滞、わたしレベルの走力だと、第一関門・浅間峠まで続くのですが、今回、渋滞ストレス回避のために、山本さんに「浅間峠までは一緒に走りましょう〜」とお願いしました。止まってはおしゃべり、だらだら登りながらもおしゃべり。アイドルおユイさんが前を走ってたので、「ゆいさんのパンツ透けてますよね〜」とかそんなくだらない話をしながら、流れに身を任せて第一関門の浅間峠へ。

第一関門に着いてからヘッデン(頭につける電気)をつけようと思っていたのですが、想像以上に渋滞がすごくて、思うように進めず、関門より手前でヘッデンを点灯することに。
ここで事件発生。
メインのヘッデンの接触が悪い!操作ミス?電池?なぜ?と思いながら、予備のヘッデンも取り出しつつ走り、関門到着。

ヘッデンの電池を替えたり、ボタンピコピコ押したりするけど、電気がつかない!
こりゃ断線だ。。。まだ18時過ぎだよ。泣

今回、Black Diamondのicon(500ルーメン)と、spot(300ルーメン)を持って走ったのですが、メインで使う予定のiconが早速つかなくなってしまいました。
iconに絶大な信頼を寄せていたので、もうパニック!!
まじかよ!!もうやめたいぃぃぃぃ帰りたいぃぃぃぃいい、と言いたくなるところですが、人生でこんなポジティブになったことないってくらいポジティブモードで、
制限時間めっちゃあるし(ハセツネはスタートからゴールまで24時間)、電池きれたら、寝て、明るくなって走り出しても全然いける、行けるとこまで行こー!!!おー!!!!と気持ちを切り替え、いざ、行かん!!
(spotの電池は単4を3本で軽いので、エマージェンシーキットの中にさらに予備の電池をいれておいたのにも救われました)

というきに、
アイドルおユイさんから「水が無くなったのでDNFします」と、連絡が。
おユイさんと合流。聞いてみると、水が残り500mlくらい、とのこと。
ポジティブモード全開の諸隈は「500あるじゃないっすか!てかレッドブル300mlもあるし!液体的にそんだけあればいけますよ!!陽も落ちて涼しくなるし!てか歩いてもいいわけだし!!歩けば水もいらないっしよ!!」と、説得。

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説得の様子。photo by 浅間で仲良くなった人

そして説得するだけ説得し、「じゃ!!わたしはいきまーす!!」と、おユイさんと山本さんを置いて、走り出しました!笑

そして第一関門出ると、逆走してくる人がちらほら。行くも地獄、引き戻すも地獄、トレランレースあるあるの、DNFしたくても、自力でどこかまで歩かなきゃいけないやつ。その逆走の流れの中に、あれ?ん?見覚えのあるTシャツ?????長谷川パイセンやないかーーーい。
どうしたんですか?って聞くと、言葉にならない声で「こけて、走れない泣泣泣」と涙を流すパイセン。Oh!Noooooo!「パイセンの分までがんばります!」とやりとりをしてると、おユイさん山本さんが追いついてきた。するとおユイ氏「わたしもDNFしようと思ったんですけどぉ〜やっぱりがんばることにしましたぁ~パイセンも一緒に歩きましょう〜〜〜」と。ここでチーム・神ヒロシ誕生!
そんなやりとりを横目に「じゃ!わたしはいきます!」と、諸隈(笑)呆気なかったとか言われるけど、言い訳させてください!!シングルトラックで人がどんどん来るんだもん!!
わたしだってみんなとワイワイしたかった。そりゃ人と走るほうが心強いし、楽しい。どんなにつらくてもやめたくなっても誰かと一緒なら頑張れる。それは7月のONTAKE100kで経験済み。人の力ってすごいっていうのはそのとき十分に感じました、だから今回は自分がどれだけ頑張れるのかってのを知りたかったんです。

ここから、諸隈の一人旅のはじまり。

正直、1人になってからのことはほとんど覚えてないんですよねぇ。
でも、これだけははっきり言えます。 きつい記憶が全くない!!!
ずっと流れに身を任せて走ってました。
ついていけなくなって、集団から抜けることはなかったし、むしろもうちょっと、いける、と思って前に出ることもしばしば。

コース上で覚えてるのは、①第2関門の月夜見と、②日の出山での夜景③日が昇ってきてヘッデンを消したとき、の3ヶ所ですかね。

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月夜見 photo by masato
①月夜見は写真や映像でよく見る場面。あの煌々と光る電気の下で、ブルーシートで身を休めたり、水の補給をする姿がもうかっこよくてかっこよくてかっこよくて、わたしの中でTHE・ハセツネ、って場面なんですけど、そこに今自分がいるなんてーーー!!!って1人興奮してました。

②、③なぜ、日の出山、ヘッデンを消したときなのか、というと、わたしが今回ハセツネを走るにあたって目標としてたことが2つあって、そのうちの1つが、暗いうちにゴールすること、だったんです。深い理由はないです!だって、ヘッデンつけてゴールゲートくぐるのってかっこいいじゃないですか!!かっこいい!!それだけ!!

最低でも日の出山では日の出じゃなくて、夜景を見るんダーーー!!と思いながら、後半の下りを走っていたので、日の出山で夜景が見えたときは思わず、声が出ちゃいました。
そこからは太陽との勝負!明るくならないでー!お願いだから明るくならないでー!と思いながら、時々上を見ながら、とにかく走る。日の出山過ぎてからの金比羅尾根がとにかく長い。一度走ったことがあったので、飽きるほど下りが長いっていうのは知っていたのですが、こんなに長かったっけ、っていうくらい長かった。結局太陽との勝負には負けてしまい、舗装路に出る少し手前でヘッデンを消すことに。ゴールしたとき、太陽はまだ地平線上に出ていなかったので、この勝負、引き分けってことでいいですかね。笑

ちなみに、目標の2つめは、最後の下り、金比羅尾根を気持ちよく走ること。後半、御岳山とかそのへん?からの走れるようになってからはとにかく走り続けました。女性には1人にも抜かれてないはず!人を抜くと、気分もあがるし、本当にとにかく楽しかった〜

頑張れた理由が3つあって、
ひとつめ
35km地点くらいの三頭山避難小屋のトイレに並んだのですが、そのとき、チーム神ヒロシの「現在31km地点」というメッセージを確認。「これ、トイレ待ちしてる間に抜かれたな」と思って、早く追いつかなきゃと、ひたすら前に前に進むことが出来ました!(実際抜かれてなかったんですけど)2300人も出走してる、とだけあって、少し止まるだけで、何人にも抜かれちゃいますからねぇ。

ふたつめ

今回出走してるフイナムメンバーは、みんな走力が確実にわたしより上。後ろにいる、麦倉さん、山本さん、おユイさん、長谷川パイセン、誰が覚醒しちゃった〜とか言って肩叩いてくるかわからない、頑張らねば〜〜〜と、みんなのおかげで頑張れました。

みっつめ
ストック!!!!登りを苦に感じなかったのはストックのおかげです〜
これのおかげで登りもサクサク登れたし、下りでヘッデンの光量が少し落ちてきて不安な足元も、ストックに頼ってガンガン攻めながら走れました。ナイトランの下りで、かなり頼りになるなぁと思ったのはわたしだけでしょうか?もっと練習して使用可能なレースではどんどん使っていきたいなぁと思いました(恥ずかしながら、ストック使ったの2回目笑)
そんなこんなで、よくキツイキツイと言われる、三頭山、御前山、大岳山、の登りも特になにも感じることなく進めました。

そして、16時間32分14秒でゴール!

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photo by masato 思ってたより早くきて、準備できておらず、ブレたとか。
目標15時間!あわよくば14時間代!と言ってたのがお恥ずかしいっす。

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photo by 榎本部長
1番お気に入りの写真。ゴール後、このパイプ椅子に座るのが夢でした!!!!!笑 写真ありがとうございます!!

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そしてこれもお気に入りの写真〜。いつも遊んでくれるおふたり。このふたりのおかげで、どんどん山が大好きになっていく〜。どんどん走るのが楽しくなっていく〜。(3人の視線の先になにがあるんだろう)

皆様のゴールシーンはこちら。
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桁違いの速さの師匠。52位ってどういうこっちゃ~。どこまでもついていきます!!(ついてくるなとか言われそう)

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濃くて見えにくいですが水越さん(いい加減怒られそう)とBEAMSの森本さん。
ヘッデンゴールうらやましいです。

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チーム神ヒロシ
1度はDNFを決めた2人を山本さんがひっぱって(ときにひっぱられた)ゴール。
華やかですな。かわゆし。うらやましい。

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やっぱり爽やか麦倉さん。一晩乗り越えたとは思えないほどの爽やかさですなぁ
朝ゴールにふさわしい笑顔。
初めてのロングレースおつかれさまでした。


~装備編~

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ジェルは1時間に1つとるようにして、
VESPA HYPERを第一関門、三頭山手前の33km地点、最後の大岳山手前50km地点で摂取。(毎日のランチ代より高いよ泣)

Red Bullは、月夜見(第2関門)でのご褒美、って考えていたけど、浅間(第1関門)で、早々と開けてしまいました。キャップ付きなので、こまめに好きな時に飲めるのがいいですよね。キャップ付きRed Bullは、売られているところが限られているので、レース前1週間くらいから、見つけたら買うように意識してます。レース中飲むと、すんごくおいしいんですよねぇ。

写真下段右から2つめのスポーツ羊羹は、Run Boys!Run Girls!のスースーさん激オシ商品。カカオ味で、封を破らなくても、袋をギュッと押すだけで中身がでてくるのです。井村屋の特許みたいです。なによりおいしい。箱買いしちゃった。

ブラックサンダーはわたしの必携品です。最近発売された、ブラックサンダーの大きいVer.のVOLTもかなりお気に入り。

その左は、母お手製干し梅。母が梅を漬けてて、その中で形がちょっと歪なものを、わたしが山行く用に、と干してくれたのです。めっちゃ酸っぱい。めっっっっっちゃ酸っぱい。気持ち的にお守りにもなる。

月夜見では、ジャガビーと、じゃんぼ蒸しケーキ、薄皮クリームパン2個、VESPA RECOVERY、ブラックサンダー、を。(食べすぎ説ありますね笑)

水は2.5ℓ持ちました。1.5ℓのハイドレーションにメダリストを溶かして、0.5ℓのフラスクに、凌駕スマッシュウォーター(これもスースーさん激オシ商品で、細胞の浸透圧意識して、細胞内の水分が外に出て行かないようにする仕組みでウォーターローディングができるらしい)を溶かして、あとの0.5ℓのフラスクにはお水をいれました。
レース1週間前に、第1関門(約22km地点)まで走って、その時に水を1ℓ消費したので、これより暑くなることはないだろうから2.5ℓでいける、と。(実際にはレースの日の方が暑かったけど…)
レース中に水の残量の心配にかられることはなかったです。月夜見では、1ℓお水、0.5ℓポカリを補給。

ウェアは、半袖短パン、気温が高かったので、アンダーウェアは着ませんでした。(アンダーウェア着ると、暑くて逆に汗かいて疲れちゃうんですよねぇ)ずっと動き続けていたのでシェルを着ることもなかったです。月夜見で休むときに、ウインドシェルを羽織ったくらいかな。

以上、装備編。

おまけ編。

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こんなタイムでしたが、なんと20代女子で6位になることができて、表彰台にのせていただけるという、とっても貴重な体験をさせてもらいました。
最後のロード出たところで、師匠高橋さんが待っててくれて、テンション上がって、ゴール手前で1人抜いてゴール。この1人が20代女子で、最後のこれがなかったら、入賞できてなかったです。最後の最後まで頑張れたのがめちゃくちゃうれしい。

初めてのハセツネ、長いナイトラン、1ヶ所のみの補給などなど、不安だらけだったけど、終わってみれば楽しくて楽しくて楽しくて、全部がとにかく楽しかった!!
来年はハセツネ同日開催のアイツ(32km×5周のアイツ)を狙ってるので、来年出るかは謎ですが、次出るときは、もっともっと頑張って、もっともっと満足できる結果が残せるように、ちゃんと練習したいと思います。(今回、なんだかんだ、階段トレーニングしたり、坂などで登りを同じペースで登り続けることを意識して走ったり、意外と頑張ってたかもしれない)
絶対にまた出たい!!!!!トレランのお祭りみたいでした。

やっぱり楽しんで走ることが1番だ、と教えてくれたハセツネ。走れてよかった!!これからもがんばるぞ。


おまけのおまけ。
ハセツネ前日、高校時代の友人の結婚式(in大阪)でした。容姿端麗、頭もいい、要領もものすごくいい、面白い、気配り上手、料理もできる、なんでもできる、そして、大学は違うけど、同じ専攻で、同じ職種で、いつもわたしに刺激をくれる、そんな友人の式は、わたしも頑張ろう!!っっていつものように思わせてくれました。実際には、二次会に出れない泣、みんなとUSJにもいけない泣、結婚もできない泣と、かなり後ろ髪引かれつつ大阪をたったのですが!!でも、聡美の結婚式だったから、ハセツネもこんなに頑張れたんだと思う!!ありがとう!!!!!
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こうして超幸せな3連休を終えたのでした。
楽しかった~楽しすぎた~みなさまありがとうございましたー!!

では。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

大阪城を味わい尽くせる注目のスポット「ランニングベース大阪城」に行ってきました!

どうも、こんにちわ、山本です。


先日、大阪城内のJO-TERRACE OSAKAにオープンしたランニングステーション「ランニングベース大阪城」のメディア向けイベントにお邪魔してきました。

大阪のランニングのメッカである大阪城公園という絶好のロケーションにできた待望の施設。その特徴をいくつかのポイントで解説していきます。


1.とにかくコースが多彩! ジョギングにインターバル、クロスカントリーでトレラン気分だって味わえます。


大阪のなかでもランニングのメッカと言われる大阪城

城ならではの厳かな雰囲気と、緑豊かな公園としての機能を兼ね備えたこの場所では、お城見学も兼ねた観光気分のジョギングコースはもちろんのこと、インターバル練習には最適な長い直線コース、さらには緑に覆われたクロスカントリーコースなど、あらゆるコースを楽しめます。


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ライトアップされた夜の大阪城


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皇居を彷彿とさせる雰囲気。


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広々としたコースはグループランにも最適。


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インターバル練習もできちゃう長い直線コースも。


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トレイルランニングさながらのクロスカントリーコース。こちらコースもスントの時計に登録されている。


東京で例えると皇居と代々木公園をミックスしたようなイメージ。

ただ、問題なのは昼間は海外からの観光客が多いこと。うまく時間をずらして、さまざまなコースを楽しんでみてください。


2.すべてはランナーのために設計された充実の設備に、クリーンな内装。

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まるでカフェを彷彿とさせるクリーンな内装に、女性86・男性102という充実のロッカー数、シャワールームも女性7・男性5もスタンバイ。


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実際、受付左手にはカフェスペースが設けられているため、ゆったりと寛ぎながらコミュニケーションをとることだって可能です。しかも、カフェ利用のみもOK! ランナーの交流の場として活用することができます。


3.アメアスポーツとのパートナーシップにより最新コレクションをお試しできる!


ランニングベース大阪城ではアメアスポーツとのパートナーシップにより、サロモンスントの最新コレクションを試すことができます。


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この日はスントの最新光学式心拍計内蔵モデル「SUUNTO SPARTAN TRAINER WRIST HR」をレンタル。


実際訪れた日には、サロモンのロードランニングシューズである「SONIC」シリーズでオンロードコースを、トレイルランニングシューズ「SENSE」でクロスカントリーコースを、と使い分けながらそれぞれのシューズを特性を体感させていただきました。

しかも、スントのGPSウォッチ「SPARTAN」シリーズには、近隣にランニングコースが登録済み。ルート機能を使えば、大阪城に初めて訪れた方でも、見所の多い大阪城公園ならではのコースを迷うことなく堪能することができちゃいます。


4.周辺には注目の飲食店の数々が! 走ったあとはビールで乾杯も!


パイ生地ピザ(パイッツァ)が人気の「Italian Dining NATURA」やラーメン&樽生クラフトビール専門店「TAKAHIRO」、大阪のソウルフードをふるまう「たこ焼道楽わなか」など、人気飲食店が軒を連ねるJO-TERRACE OSAKAでは、走るだけではなく大阪の食文化もたっぷり味わうことができます。

飲食店の案内は下記リンクからどうぞ。
www.jo-terrace.jp


まとめ.ランニングベース大阪城は大阪の新たな側面を存分に楽しめるスポット。


というわけで、足早にランニングベース大阪城を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?

かねてから人気の観光スポットである大阪城を、走るだけではなく、カフェでまったり寛げて、食文化も味わえるし、最新ギアのお試しだってできてしまう魅惑の施設。お近くの方はもちろん、大阪を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。


ランニングベース大阪城|大阪城公園“初”のランナーサポート施設

『ベルリンマラソン』を走ってきました

こんにちは、実力は無いがlottery運だけは持っているHRC♡部員の武本です。

先週末、ワールドマラソンメジャーズ大会の一つ、『ベルリンマラソン』を走ってきました。


ベルリンマラソンは1974年(偶然にも私の生まれ年!)に開始、今年で44回目を迎えました。
世界屈指の高速レースとして知られ、これまでにも多くの世界記録が生まれています。

過去にはQちゃんの愛称でお馴染みの高橋尚子さんが当時の世界記録を出していますし、3年前にベルリンマラソンケニアのデニス・キメット選手が2時間2分57秒という驚異の記録を樹立し、現在も世界記録となっています。
(因みにベルリンマラソンの女子の歴代タイム一位保持者は野口みづきさん)


さて、このベルリンマラソンを走るために、私の様な鈍足一般市民ランナーの場合、

①ツアー参加
②抽選(例年、申込期間が前年の10月中旬から2週間程度、抽選発表が11月末頃)

の二択しかありません、恐らく。

①はお金と時間に余裕が無いと、、、ということで②の一択で。
私の場合、1年目は落選しましたが2回目で当選しました。
東京マラソンと比べたら決して倍率は高くなさそうです。

今回の旅程は以下の通り

前回のシカゴマラソン同様2泊4日という最小且つ強行日程です。シカゴは直行便なのでまだマシだったのですが、今回はフランクフルトでのトランスファーもあり、半日以上移動時間を要しました。。
現在建設中のベルリン・ブランデンブルク国際空港(2020年開港予定)がオープンしたら、ベルリンとの直行便もきっと開通するかも?

レース前日、現地土曜の朝にベルリン・テーゲル空港に到着後市内へ移動しホテルへ。
ホテルにてアーリーチェックイン後、ホテルの近くでレンタサイクルを借り、マラソンEXPO会場へ向かいます。

ベルリン市内移動方法ですが、電車やバス、タクシー、CleverShuttle(Uberのドイツ版)、自転車のいずれか、ということになります。
結果、自転車をチョイスして大正解でした。
移動のロスを最小限に抑えられ、歩くよりも足を酷使せずに済んだと思います。
ベルリンは本当にアップダウンが無く、また大半の道路に自転車レーンがあります。

ミッテのホテルから約20分程でEXPO会場へ。以下EXPO会場の様子。

大会名にも冠となっているBMWのブース。i8やi3と電気自動車の展示。

多くのスポンサーやスポーツメーカーも出店。土曜のお昼ということで来場者もピークの様です。

BIBや計測チップ等を受け取り、EXPO会場に出店している多数のスポーツブランド店舗を見て回ります。しかし最終日ということもあり、どこも大会記念関連商品のサイズ欠けが目立ち、特に買い物もせず早々に会場を後にします。

EXPO会場を後にし、その後一番観光したかったトポグラフィー・オブ・テラへ。じっくり見学をした後に空腹を覚え、目の前にあったベルリンのソウルフード、カリーヴルスト屋へ。

これ、メチャクチャ美味いっすね。ソーセージにケチャップをかけてカレー粉をまぶしてるんですが、こんな簡単で美味いんだから日本でも流行りそうなもんですけどね。

ホテルに戻ってから家族や友人、会社の同僚へお土産を買いにまた繰り出します。レース前日とは言え2泊4日、時間を無駄に出来ません。モール・オブ・ベルリン内のヘルタ・ベルリンショップで今年からサッカーを始めた息子への土産も無事購入。

あまりサッカー詳しく無く、、、何故イビシェビッチかというと、お店の女の子に好きな選手を尋ねたところ、イビシェビッチとの回答だったからです、はい。

レース前夜の食事はドイツ料理も考えましたが食べ慣れたイタリアンでしっかりパスタを食し、明日のレースに備えます。
ホテル近くのBOCCA DI BACCOで旬の秋トリュフのパスタを堪能♡


ベルリンは食事も美味しく、物価も他のEU諸国の首都と比べると安くて良いですね。
地味に思う人もいるかもしれませんが、落ち着いた感じも好感を持てます。

ホテルに戻り明日のレース準備後、21時過ぎにベッドに入ります。比較的直ぐに寝付けたのですが、2時前に足が攣って起きる始末。
思えば長時間のフライト後にほぼ一日自転車で市内移動をしていたので仕方無いですね。。。
結局その後、横になるも一睡も出来ずレースの朝を迎えました。

レースのスタートとゴール地点はティーガルテン、ベルリンの中心地近くにある広大な公園です。ホテルからは2km程の距離なので徒歩移動です。ホテルのEV内で居合わせたグァテマラ人ランナーのOmarとレース会場に向かいます。

Omarは39歳で今回3回目のフルマラソン挑戦で、過去に出たのはシカゴマラソンとニューヨークシティーラソン、シックススターフィニッシャーを目指しているということ、グァテマラ国内にはフルマラソンが無くハーフマラソンが最長距離レースということ、東京マラソンも勿論目指しているので、東京マラソンに出るにはどうしたらいいのか?等話しながらスタート&ゴール会場ティーガルテンに到着。
OmarはcorralがE、自分はGで、Fまでが9:15スタートのWave1スタート、G以降は9:35スタートのWave2とスタート地点及び時間が異なるため、Omarとはここでお別れ、互いにグッドラックと最後の言葉を交わし写真をパチリ。

スタートまでの約1時間、身体を冷やさない様に待ちます。気温は10℃以上ありますが、小雨まじりでじっとしているとやはり寒い。
そして9:15にWave1がスタートし、いよいよWave2がスタート地点まで移動します。
そしていよいよスタート間近になり、会場のボルテージも最高潮に

そしていよいよスタートしました!スタート直後、最初にティーガルテンを西へ向かいます。
するとすぐに戦勝記念塔の女神ヴィクトリアに見送られます。
レース直後の動画がこちら

以下レース中に撮った写真です。

スタート時に雨が上がりましたが昨夜から明け方まで本降りだったので路面には水たまりが多いです。

この橋を越えるとミッテ地区に戻ります。

ミッテ地区は路面電車が走っているため、線路に足を取られない様に気を付けます。

終始レース中は曇りで、寒さより湿度の高さがランナーを苦しめます。

19km地点。アメリカだとMile表示が多いのですがヨーロッパはKm表示なのは有難い。

ベルリンの美しい街並み。


レースも終盤、ポツダム広場付近です。左手に見える建物がベルリン・フィルハーモニー、右手の建物はソニーセンターです。

再びミッテ地区に戻ってきました。そしていよいよブランデンブルク門が見えてきました。

ブランデンブルク門をくぐるとゴール目前です。ブランデンブルク門前のヴィクトリーロードから門をくぐる模様はこちら

最後に、スタートからゴールまでのコースを記録したReliveです。

タイムはネットで4:13:06でした。
タイムはともかく、楽しくユルリとベルリンマラソンを満喫する、そして自身3つめのワールドマラソンメジャーズを獲得するために絶対完走、という二つの目標はしっかり達成出来たと思います。
左から、今回の2017年ベルリン、2015年東京、2015年シカゴの完走メダルです。

レース後はホテルに戻り、ベルリン・フィルハーモニーで音楽鑑賞をし、ミッテのOxymoronでマラソンで傷ついた筋繊維をテンダーロインで修復しました。

因みにベルリンの日曜の夜はほぼお店閉まってますので、街はかなり寂しいです。
行き当たりばったりだと、なかなか飲食店が見つからない、なんてことにもなり兼ねませんので注意が必要です。

ホテルに戻り足をケアした後、ゆっくり休み、翌朝からしっかり8kmの疲労抜きジョグ、ホテルで朝食を取り、それからまた自転車で市内観光へ。
最後に急いでお土産を買い込み、夕方にホテルをチェックアウト後空港へ移動、帰りの機内では爆睡し、無事帰国の途につきました。



次のレースは5週間後のニューヨークシティマラソンです。そろそろ2泊4日で最大限楽しめる様に準備しないと。。

信越五岳トレイルランニングレース2017 レポート 『ペーサーから見た信越五岳』

クエン酸ちゃんととってますか?

どーも。鬼か仏か高橋です。
夜風が気持ちよくてスピードあがるぜー、な時期ですね。
ロードもいよいよシーズンインといった感じですが、トレイルはビッグレースが続くシーズン到来っすね。

そんなわけで早速僕も“気持ちよく走れる大会”『信越五岳トレイルランニングレース』(110kmの部)に参戦してきました。
あ、参戦といっても榎本さんのペーサーです。
『ペーサーとして見た信越五岳』、前置き長いですが初レポートさせてもらいまーす。



とりあえず詳細はこちら
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SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL
信越五岳トレイルランニングレース

〜patagonia cup〜
http://www.sfmt100.com
■Date : 2017.09.16-18
■Location : 信越高原(新潟県妙高市、長野県長野市信濃町飯綱町飯山市
■Distance : 100mile、110km

■Course map
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今年は大会実行委員長兼プロデューサーの石川弘樹さんの念願叶い、9年目にして100mileの部が新設(できるらしいという噂で去年からざわついてましたねー)。9月、10月、何に出ようか迷わず、信越五岳にプライオリティを置いた人も多かったのではないでしょうか。
僕はというと、これまでは開催時期を忘れていてエントリー期限が過ぎていたり、UTMFが秋に移動したりで、縁がなく、今回が初めての参加でした。トレイルを始めた5年前からリサーチを続けて、やっとたどり着くことができました 。ふー。

ペーサーを必要としてくれた榎本さん、感謝です。

高低図を見て分かる通り、110kmの部は約20km地点の斑尾山、終盤97,8km付近の瑪瑙山以外大きな山はなく、途中登り基調の区間はあるにせよ、ほぼほぼ走れるコース。
でもって、5年分のリサーチによって導き出したこの大会の魅力は大きく分けて3つ。


1:ふかふかで走れるトレイルがコースの大半を占める
ガレ場も林道もロードも少なく、トレイル率高め。サーフェスのコンディションも抜群。とあれば、そりゃあみんな、『出てーー』となるわな、な大会。ストレスなく自然を感じて走れる。歩けるコースレイアウト。意外と日本にはこういう大会が少ないんですよね〜。

2:誰でも出場が可能(ただしクリック合戦)
トレイルの大会で100kmを越えるものは基本過去の実績(例:50kmのトレイルの大会完走)がないと出れないレースが多いのに対し、この大会は実績なしでO.K.。ロードを基本にしている人でトレイルの大会に出たい人、トレイルをメインに変えたい人、トレイルに移って一気にマイラーを目指すような人に優しい設定。最近では短いレースから徐々にコツコツとポイントを稼がなくてはいけないですからね。ありがたし。ポイント制度って大変です。

3:ペーサー制度
ペーサーの説明は僕がリタイアした今年のトレニックワールドのブログ↓↓から

hrc.blog.houyhnhnm.jp


9回目を迎えるこの大会は日本で初めて(今でもトレニックワールドとKOUMI 100と合わせて3つのみ、他あったらすいません)ペーサー制度を導入した大会。早いランナーならペースを落ちないように考えてもらうこともそうだし、なにより後半疲れがきたタイミングで仲間と一緒に走れる(信越五岳では110kmの部は63km地点がペーサーとの合流ポイント)のは、ウルトラトレイルのレースでは心の余裕が全然違うもの。
僕がこの大会の存在を知ったのは2010年大会のYou Tube
ヤマケンが楽しそうにゴールするシーンが印象的で、それをきっかけにリサーチしている間に、ペーサーの存在を知ったんですよね。

ランナーとして出るのもいいけど、ランナーが楽しんでゴールするのをサポートするのって、なんかいいなと。いつもは“挑戦系”が多いし、こういういい意味でお祭り感のある大会なら『ランナーよりもペーサーがいいな、出るならペーサーで』と思い続けていたんです。

榎本さんにはvibram Hong kong 100で会った時から『この大会が秋のメインレース』と言っていたので、とりあえず機を伺いながら、会って3,4回目(よく覚えてないw)、満を辞して『ペーサーいます?いないならいいですか?』とラブコール。
すると即O.K.がもらえました。ペーサーからランナーへの逆ナンパ、なかなかない逆パターンを見事成功させていただきました。
ナンパってドキドキするけど、O.K.もらえると嬉しいもんですね。

ハセツネと並んであっという間に終わるクリック合戦(エントリー開始から5分程度で終了)も気合いで突破してもらい、見事110kmの部に参戦する権利を見事にとってくれました(ペーサーはクリック合戦などはなく、ランナーが申告をすれば基本O.K.)。

となるとあとは走りこむのみ、とばかりに一緒に山に行きまくり、夏場には信越五岳の1週間後に控える上州武尊組と南アルプスで合宿もこなし、シメにはキリアンが帰ってきたUTMBをライブで追いかけ、イメトレも、心も体も万全な状態。

『待ちきれないっすね~』『ぶっちぎってやりましょう!』

なんて盛り上がってました。
が、が、が、がーーーーーー、、、、世の中そんなに甘くはないもんですねー。
荷物もまとめ終わった受付前日、運営側からのアナウンス。
110km→52kmにコース短縮(100mileは102kmに)!!!! 泣
去年のUTMFのデジャブとばかりに、台風18号『タリム』(鋭い刃先)に会場となる妙高高原エリアをロックオンされ、まさかの展開となりました。無念!!!(ペーサーでしかないけど)


気合十分だった榎本さんからは

「立ち直れないほどに凹んでます」

と。
一緒に参戦する山本さん、岡田くんも

「102km、行かせてほしー」

と、テンション低めのメッセージ。完全に残念な展開に。
僕はというとペーサーなもんで、まあしょうがないか、くらいに思ってました。
それというのも前年のUTMFの経験が大きかったです。
トレイルの大会に出る以上、天気によってのコース短縮は可能性としてゼロではないということ。
今回は主催者側(石川さんの意見が大きく反映されたと見る)の英断というか素晴らしい対応だったように思います。
UTMFで、スタート前ギリギリまで『100mileを走らせたい』と雨雲がそれるのを祈った(期待した)鏑木さんも鏑木さんらしく、熱くなったけど、今回は、石川さんは石川さんで、台風がそれる可能性はまだ残っていたにせよ、心のストレスを早々に取り除いて、『短縮版信越五岳をいつも通り一緒に楽しもう。信越には楽しみに来てよ』という目に見えないメッセージが見えて、僕はみんなが凹むのをよそに俄然上がってました(あくまでペーサーだからなんですけどね)。
実際にUTMFの時はギリギリすぎて混乱し、飛ばしすぎて撃沈。苦い思い出です。 汗

参加するみんなには、とりあえず『スピードレースを楽しみましょうよ』なんて気休めを言って、みんなの下がったテンションを上げようと試みつつ就寝。
みんなが実際のところどうだったか分かりませんが、僕の場合は寝て、起きたら、完全なスピードレースモードに(あくまでペーサーですけど)。台風が直撃するなかぶっちぎるのはエクストリームで楽しそう、と考えてました。


そんなこんなでレース前日です(前置きだいぶ長〜、まだ前日かよ、って感じですよね〜)。

榎本さん、山本さんと新幹線で、最寄り駅の飯山駅、その後、大会の送迎バスに乗り換えて会場となる斑尾高原レストランハイジへ。パパッと受付を済ませ、その後一旦宿へ戻ってレース準備。準備と言ってもコースが短くなったし、ゼッケンつけておしまい。ものの10分で準備完了です。その日はウェルカムパーティ~100mileの部の見送り、という流れでしたが、早速ビールで前祝い。ほろ酔いでウェルカムパーティへ。


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とりあえずお約束のスタートゲートでの記念撮影。おちゃらけれなくてすいません!


17時半からのウェルカムパーティはなんでしょうね、リアルにお祭りモードで、華やかでした。
みんなトレイル慣れしているというか、浮き足立っている人がほとんどいないし、ただオシャレ優先なだけの人も少ない、トレイルとこの大会を愛してる空気が充満していましたね。
単独で参加している人が少なく、ペーサーなのか、応援なのか、複数で参加している人たちが多かったのも特徴的。
1人だとアウェーを感じるようなところもあるかもだけど(ペーサーってこういう時にもいいもんです)、みんな一年間、この大会が訪れるのを心待ちにしていたのが伝わってくるいい宴でした。前夜祭感半端なかった。
食べ物は、種類の違う焼きそばや笹寿司、キノコ汁が、食べては追加され、カーボローディングも完璧。28k程度しか走らない身に十分すぎるほど取りました。
そんなこんなで満腹モードになった頃、石川さんの挨拶。
締めのメッセージの『コース短縮にはなりましたが、みんなで盛り上げましょう!』(一字一句正確ではありませんw 覚えておけよー、ですね。汗 もっといいこと言ってました )にはグッとくるものがありました。
周りからは拍手喝采、誰一人コース短縮を悔やんでる空気がないのが良かったです。

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石川さんの挨拶。とりあえず食うの優先で近くには行きませんでしたw


コース短縮で気が楽になったこともあり、ビールもここぞとばかりに飲みまくりました。カーボローディングにビールローディング、多分最終的に走って失うカロリーよりも余裕で食べて飲んだはず。何しに来たんだか、だぜ。

宴もたけなわになり、会場にはちらほらmile組みの姿が。
そう。今年から新設された100mileは、welcome partyの終了に合わせた19:30のスタート。
トレイルの大会に出て思うことの一つに『もう少し演出を頑張ってくれないかなー』というのがあるんですが、この設定は素晴らしい演出だなと思いました。
これまでは応援する友人や家族が見送るだけだった大会を、110k組も加わって見送られる100mileの部。
単純にギャラリーが多いとランナーは上がるし、それ以上に『次は自分が向こう側に』という110k組の視線を感じながらスタートできるなんて、トレイルランをやっているものとして最高の栄誉(信越五岳の100mileに出るためには100km以上の大会を2年以内に2回完走が条件なのです)なのではと。石川さんから100mileを走るランナーへの最高のおもてなしでしたね。
100mile組が羨ましかったゼ!改めて、100mileは見送るより見送られたい。そう思いました。
素晴らしい演出にジェラス!


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100mileのスタートシーン。夜スタートなだけでなんか旅感2割り増し。会場のライトがいい演出がかってました。


そんなわけでpartyの最後、100mile組を見送って宿へ。戻ってからももちろんビールで再度乾杯し、あーでもない、こーでもない言いながらのトレイル談義。距離が短くなったこともあって、飲み続けました。

でもって山本さんが座り寝したところでお開き。
『起きれるかな?」野沢温泉の時のことを思い出しながら、とりあえず僕と榎本さんも就寝。
翌朝5:30がスタートなので3:00起きです。

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photo by Issey

あ、宿に関しては、エントリーの際に大会側に現地に宿泊する旨を伝えておくと、ランダムに手配してくれる模様。自分らで探す必要がありません。これは便利ですな。
ちなみに岡田くんの泊まった宿は前泊がブルーベリーペンション、後泊がプチハウスふぉ~ゆ~。
素敵なネーミングで是非泊まりたかったっす。岡田くんにジェラス!

で、ようやく大会当日。長かったー 笑
榎本さんも山本さんも二日酔いの感じもなく無事に起き、まだ真っ暗な3:40に、歩いて会場へ。
110k組には会場でパン、おにぎり、サンドイッチなどの朝食がとれるサービス付き。100mileよりも110kの方が全然いいのでは?と思わせてくれます。

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そして、いよいよスタート。
直撃予報だった台風は逸れて、雨に打たれることなく、みんな斑尾高原レストランハイジを出て行きました。


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応援に気づいてくれて、手を振る山本氏。ブレブレで失礼

ペーサーとして参加して、これはいいなあと思ったことの一つはやはり、見送りができること。
100mileも含めて2回の見送り(2回見れるのは110kmのペーサーだけ!)、しかもスタート後3kmほどで一旦会場近くに戻ってくるコースレイアウト(ゲレンデの坂を200〜300m登るとコースへ)なので、ある程度ばらけた状態になってから、もう一度応援できるのがいい。

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会場からゲレンデを登って応援へ向かう皆さん。いい運動でした。

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みんなコース短縮になって、飛ばしまくっていて楽しそうでした。
走っている人たち、みんないい表情だったなー。


短縮になった110kmはstart後、A1:菅川、A2:バンフ、A3:熊坂、A4:黒姫まで。54km地点が今回のゴール。
累積はトータルで2500m弱(高橋コンピュータによる)。後から知ったことだけどトップランナーは前半を1km4分程度で攻めたよう。ガチ完全なスピードレースです。
ペーサーの僕はA2のバンフ(24km地点)からの28km。約3時間後の合流予定でした。


当初110km走ることを想定して考えていたのは何よりどの状態で合流するか。
当初は53km走ってきてからの47km。
その段階では

1:信越のトレイルを満喫して全く疲れてない元気一杯モード → そのままペースを落とさないように走ってもらいながら喋りをバランスよく差し込む

2:53kmしっかり走ってちょっとお疲れモード → 割と世間話中心に気晴らししながら距離を稼ぐ
3:結構お疲れでやっと走れるモード → コース情報以外はほとんどしゃべらず集中力を高めてストイックさをキープ
4:お約束の睡魔にやられてお眠ダメダメモード → 速攻DNFして会場から姿を消す

とかなんとか考えてましたが、コース短縮になったことで、答えはぶっちぎる!の一択のみ。
スパルタで攻め続けさせるべし!しかないぜーー、と鬼スイッチを用意。

途中トレイルサーチで順位をチェックすると榎本さんは121位での通過。約30秒前で岡田くんが走っている模様。

このタイミングで、最終的に「100位以内」、「岡田くんを捕まえる」をターゲットにし、いざ僕も合流ポイントのバンフへ。
バンフへは歩いて15分ほどなんですねー。応援する側にこれまた優しい。

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A2 バンフまではすぐなので、ハイジで待機。スタッフがA1 菅川の通過順位を知らせてくれるので、通過を確認した人から順にバンフへ。


到着するとちょうどトップの選手たちが到着。少しずつばらけているとはいえ、ほぼ間を空けずに続々と通過していきます。
ここでもトレイルサーチで速報を確認していると岡田くんが到着。

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『榎本さんもすぐ来ると思いますよー』と余裕のコメントを残してささっとエイドを後にして行きました。

『オッケー、ガンバって!』とか言いながら、内心は「すぐ捕まえちゃる!」と、戦闘モードのスイッチをONに。

それから5分ちょい。榎本さんが到着!

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タイムは僕が考えていた予定より20分も早い2時間40分。が、飛ばしすぎてる様子もなく、調子も良さそうで、まだまだ余裕がある表情。
順位はA1より下がって134位ではあるものの、これは前半ついつい飛ばしてしまう、コース短縮レースあるあると察し「ちぎりがいあるぜー」と勝手に上げました。
榎本さんの準備が整ったところで、「ぶっちぎりましょう!」と伝え、いざ走り出し。


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A2 バンフ photo by hiroshi


■ペーサーがすべきこと(52kmレースの場合)

ペーサーの役割として、走る前に考えていたこと、走ってみて思ったことはこれまた3つ。


1:順位を上げること
ペーサーとして出る以上、一番に考えたのは合流前よりも確実に順位をUPさせること。周りではファンラン感覚で走っているペアもいたけど、それはいつでもどこの山でもできることなので、今回は特にコース短縮になったこともあって、順位を引き上げることを意識しました。榎本さんは走り込んでいる人だから、走れるパートで絶対歩かないように、逆にあげすぎて潰れないようなペース設定で、1つ前2つ前を走るランナーが見えるところではそれよりも少し早いペースで、少しずつ詰める感覚を味あわせれるように。それでハイになったらラッキー、な感じで。

2:コースガイダンス
ザックを持ってあげたり、ジェルなどの補給食やドリンクの手渡しも今回はNGなので、目に見えない部分で、走ること以外の負荷を最低限に抑えてあげること。それほど高低差があるわけではないけど、コースレイアウトを先読みしてガイド。心の準備をしてもらう。これはやはりペーサーがしてあげる需要なことだと思いました。疲れているタイミングになると「後どんくらい登るのかな〜」と弱気になりがち。
今何キロ地点で、これから累積何メートルupするか、下りの時は、登り返すタイミングが後何キロでやってくるか、知って走るだけでだいぶ心持ちは違うので、ペーサーの大事な仕事と思いました。

3:集中力を持続させる
一緒に走っていてもどっかのタイミングでは、思考がお疲れモードになって、集中力は切れるもの。

走れているパートでは → 吠える。無駄にしゃべらない。前に出てもらう。
疲れてペースが落ち始めたら → 雑談を交えて走ること以外のところに意識を向けて気を紛らわせる。
携帯をいじり始めたら → まく(ギリギリ見えなくなりそうな距離まで)。


これが110kmをフルで走るんだったら、もう少しゆるくしていただろうけど、52kmならプッシュあるのみ。一人ずつ拾って拾って順位をあげる快感が一番の良薬。スーパースパルタになってしまったかもですが、結果、出し切らずに中途半端なレースをするのが一番つまらなくて消化不良になるし、ミドルレンジのペーサーなら(そんな大会どこにもないけど。ある?)、楽しみは記録とか順位とか、自分を追い込む方に持っていくべきなのでは?とロード向きな考え方を優先。
9割型鬼モード。『苦しんだ分だけ感動も大きいのじゃ!』と、疲れた時ほど昭和世代らしいスポ根コミュニケーションをチョイスするようにしました。

と、あげてみた3つはどれも当たり前のことなんだけど、実際にはペーサーがいくら考えてもランナー次第。なので意外と難しい部分も。特に3はコースレイアウトとの関係、相性もあるので、結果的にうまくできなかったなあと反省。ペーサー、奥深し。


A2~A3区間は15km。
前半2,3kmは軽いアップダウンはあるものの全部走れる傾斜、その後袴岳に取り付いて登り基調に。ここは走っては登れなかったけど、2,3人にかわされる程度でサクッと攻略。
袴岳を過ぎるとエイドまで約7km、ほぼずっと気持ちよく走ってくだれるパート。
エイド間全体で見ると9割以上(ほぼ10割に近い)がトレイル。しかも幅の広いシングルトラックがほとんどで、サーフェスは落ち葉の上に軽く雨が降った後でしっとりふかふか、絶好のコンディションでした。

全部を走ったわけではないので一概には言えないけど、この区間を走っただけで、みんなが信越を愛する理由が少しわかった気がします。
お祭りモードな雰囲気とか、走れるコースレイアウトとか、理由はそのほかにもたくさんあるけど、危険性の少ない下りをジェットコースターのごとく駆け下りていく快感。これはトレイルを始めた頃の喜びを思い起こさせてくれるものがありました。純粋に『やべー!楽しい!』って心の中で叫んでましたね。“みんなが期待するトレイル”が少なくともこの区間にはありました。踏み固められていない、かつ滑落する危険性のない幅が取られたトレイルを無我夢中で、走ってました。



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かっ飛ばす榎本氏。引き離せず撮影に苦戦 汗


そんなわけで僕も榎本さんもテンション高め。『フォーーーウ!』とか奇声を発しまくり、『岡田、どこだ!』と叫んでるうちに、あっという間にA3:熊坂のエイドへ到着。
30人近くパスしたかな。
ここまでで榎本さんは39km。快調に飛ばせているとはいえ、ハイペースの展開もあって、ある程度疲労が溜まっていると推測。

とりあえず僕は“髙橋さんとこのトマト”をいただき、コースレイアウトを確認しながら、露天を物色するかのようにそのほかの食べ物ももぐもぐ。いつもだとパパッと食べて出るところですが、エイドのおじちゃんおばちゃんと世間話を楽しませてもらいました。
トマトはでかすぎて、みんな一瞬躊躇してたけど、食べると『もう一個!』となる人もいましたね。
うまかった。
榎本さんにも無理やり進めて食べてもらいました。

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さてさてA3~A4区間は13km。
高低図を見る限り今度はなだらかな登り。多分林道だろうな、という斜度。後半にトレイルに入って最後下ってゴールだろう。と読みました。
周りのランナーもこれまでの下りを飛ばして、足にダメージがき始めているはず。このだらだらな登りが攻めどころな訳で、ここは鞭の打ち所とばかりに、より鬼になる準備。
歩かず、ペースを落としすぎないように意識しながらプッシュできるところはプッシュ。
実際には前半はロードで、関川沿いを北上し、途中で未舗装路に。A3までの楽しいトレイルとは打って変わって、単調な『とりあえず走らないと』なパート。あれ?信越?まあこういうところもありますよね。トレイルではないけど走れるパート。
A3までとは接し方を変えて、雑談を交えながら、気を紛らわせます。

徐々にペースダウンはしたものの、歩かずに我慢。
そうこうしているうちに前を走るランナーを続々とパス。
やはり前半突っ込みすぎたランナーが多かったようで、このダラダラと続くパートでは歩いている人も多かったです。

榎本さんはというとちょっと暇になり、ペースも落ちているので、走りながら携帯で他のメンバーとメッセンジャーでやり取りを開始。
器用だな~、と思いながら、見て見ぬ振りをし、少しまきにかかって焦らせます。多分イラっとしたはず 笑

エイドを出て約6km、榎本さんの疲れもそろそろピークに達しつつあって、会話もしんどくなり始めた頃、天の助けとばかりに私設エイド出現。多分榎本さんはドラクエで言うところのHP残り3くらいの状態だったと思います。
生き延びた感のあるエイド。ありがたし!


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多分家族なんでしょうね。子供がドリンクを注いでくれます。VIBRAM HONG KONG 100を思い出したなー。

コーラやパイナップルで最後の補給をゆっくりとって、最後の追い込みの準備完了。

私設エイドを出ると、ロードに戻り、徐々に斜度をあげてトレイルへ。
このタイミングでいよいよ雨が降って来ました。
それまでは強い風は吹くものの雨がなかったので、割と気持ちよかったんだけど、雨足は徐々に強まり、土砂降りになりそうな気配。
先を急ぎたいところだったけど、最後トレイルに入ってからの登りがまあまあ斜度があって苦戦。
甘い声でもかけるか? 否!
考えた結果出た答えは、阿修羅マンでいうところの冷徹モード。
少し距離をとった状態にして、追い込み。鞭を打ちますw
が、離しすぎて心を折っては意味がないので、後ろを振り返り、距離を確認しながら、引っ張る。
声をかけるとだれそうなので、無言のトーク
この時の榎本さんはかっこよかったですねー。
もちろんいつもかっこいいですが、リミッターをハズして、登りを攻める姿は普段は見れない“漢”感がありました。
心肺ギリギリまで登りを走って、苦しくなっては少し歩く。
僕はというとそのタイミングに合わせて監視の視線を送ってましたw
するとまた走り出す。
そこは走らなくてもいいところを走っていたのですが、あえて何も言わず、45kmほど走ってきてからの坂ダッシュインターバルを楽しんでもらいましたw
意外と楽しんでいたような。

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最後の登りを攻める榎本氏。

そんなを繰り返してると、思いのほか早くピークへ。
最後の下りのパートへ突入。
残りは2kmちょい。ここでは信越のトレイルを名残惜し見ながら、ギリギリまで追い込んだ身体を労ってゆっくり走ろうと考えていましたが、下りになると榎本さん復活。少しずつ加速し、ここでも3,4人パス。
そのうちの一人はペーサー一人で走っていて、「あれ?おかしいな」と思って聞いて見たら、「一緒に走っていたランナーが途中で覚醒して、まかれた」のだとかwww
そんなことあるのか?トレイルで覚醒する人あるあるとして覚えておきましょう。
絶対そんなのやだわー、と思いながら、僕らは無事一緒にゴールへたどり着きました。


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photo by 小関信平 ゴールの瞬間。我ながら楽しんでますな。


110kmではなかったので、それほどの感動ではお互いなかったかもだけど、個人的には距離が短くなったとはいえ初ペーサーを満喫させてもらいました。
榎本さんの記録は6時間17分ほど。順位は93位。
合流してから41人をパス。鬼としての役目は十分果たせたか 笑
100位を割るミッションは(勝手な僕の目標でしたが)達成しました。
岡田くんは捕らえられなかったのでまた別の機会に。『待ってろ、岡田!』

その後はみんなで山本さんのゴール待ち。


そしてゴール。

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途中、走れるコースがしんどそうでしたが、ゴール後はこのポーズ。
いい表情です。


最後はボランティアで参加していたクマちゃんも合流してみんなで記念撮影。

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仲間と走れる喜びはやっぱり変え難いものですが、全員がゴールしてからのこの時間はやっぱ格別ですね。
ロングレースならロングレースほどそう思います。来年こそはコースフルカバーのこの大会に参戦したい。
あ、来年もペーサーとして、です(100mileか110kmかは置いといて)。
100mileの部に出ていたランナーが口々に言っていたのが「110km同様に走れるレースだと思って臨むとかなり厳しい」ということ。それを聞くとなお100mileが魅力的だと思ったり、逆に、やっぱり信越らしい110kmのトレイルを気持ちよく走ってみたいなとも思うけど、やっぱり信越はペーサーがいい。
思い続けて、で走って見て、やっぱりそう思いました。
競技として楽しめて、最高レベルのファンランができて、距離的にも累積標高的にも余分なストレスのないコースを、自分以外の人の浪漫のサポートに集中しながら走れる。ペーサーだから、全体的にちょっと適当でもいい 笑
ランナー以上の喜びといったら大袈裟ですが、トレイルを走る喜びがこの大会のペーサーには詰まっているように思います(言い過ぎか???)。

ぜひみんなにも信越五岳のペーサーを経験してもらいたいなー。ペーサーはもちろん過去の実績いらずです。
来年信越に出ようと考えている人が周りにいるようなら、今すぐ逆ナンパしましょう。
あ、でも自分より速いランナーのペーサーを名乗り出る場合はご注意を。まかれて一人寂しく走る可能性があるようです 笑








【おまけ】
榎本さん、山本さん、クマちゃんと僕の4人で朝6時からモーニングラン。トレイルにもちょこっと入ったりして、後泊した宿で消灯時間まで飲んだビールを消化しました。
翌日は台風も去って晴れ模様。これまたUTMFのデジャブです。来年こそは9月がいい天気続くことを祈って、この辺で〆。

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長々と読んでいただいて、ありがとーーウ!